言葉でできた夢をみた。

海の底からわたしをみつめる眼は、きっといつか沈めてしまったわたし自身の眼なのだろう。(書きながら、勉強中。)

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

消えた海の底―ガルシア=マルケス『族長の秋』

今回は、ガルシア=マルケス『族長の秋』の感想を書く。 ガルシア=マルケス著、鼓直 訳『族長の秋』(綜合社編ラテンアメリカ文学13、集英社、1983年) 族長の秋 (ラテンアメリカの文学 13) 作者:ガルシア=マルケス 発売日: 1983/06/08 メディア: 単行本 主…

命の続く限り―ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』

40歳になったら死のうと思っていた。だがそれが数年先に迫って来たとたんに、老いというものを肯定したくなってきた都合のいい人間が私である。まったくもって自分勝手に生きてきたわけだが、そろそろまともな人間になろうと思った矢先に発生したのがコロナ…