2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
前回ブログ記事で紹介した『オニチャ』と合わせて作者の幼少時の思い出から生まれた〈二部作〉とされる『さまよえる星』という本について、今回は書いていこうと思う。フランスで刊行されたのは1992年4月だが、作者が≪ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール≫誌(…
夏がくれば、というか夏至が近づけば……ということなのだろうか? どういうわけか毎年この時期になるとル・クレジオという作家の光にあふれた小説作品が読みたくなる。それで今年もル・クレジオの著作を手に取った。今回の記事で紹介するのはこの本。 ル・ク…
今回紹介するエイモス・チュツオーラ『薬草まじない』は自分にとって二冊目のアフリカ文学の本になった。 エイモス・チュツオーラ 作、土屋哲 訳『薬草まじない』(岩波文庫、2015年) 薬草まじない (岩波文庫) 作者: エイモス・チュツオーラ,土屋哲 出版社/…
いきなり私事で恐縮であるが、このブログは非営利である。アフィリエイトをやっているわけでも、広告収入で小遣い稼ぎをしようとしているわけでもない。どんなに頑張って記事を書いても、どんなにアクセス数がアップしてもギャラは永遠の0である(というか、…
今回紹介する本はこちら。 ナサニエル・ウエスト 著、柴田元幸 訳『いなごの日 / クール・ミリオン―ナサニエル・ウエスト傑作選―』(新潮社、2017年) いなごの日/クール・ミリオン: ナサニエル・ウエスト傑作選 (新潮文庫) 作者: ナサニエルウエスト,Nathan…