言葉でできた夢をみた。

海の底からわたしをみつめる眼は、きっといつか沈めてしまったわたし自身の眼なのだろう。(書きながら、勉強中。)

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

非日常への招待状3-コルタサル『遊戯の終わり』

さて、コルタサル『遊戯の終わり』(岩波文庫)の中からいくつか短篇小説を選んで感想を書いてきましたが、今回の更新で『遊戯の終わり』に関しては一旦終わりにしたいと思います。本当はもっともっと書きたい所なのですが、如何せん図書館本なので返却期限…

非日常への招待状2―コルタサル『遊戯の終わり』

前回の続き更新です。今回もコルタサル『遊戯の終わり』から短篇小説を紹介します(というか、ほぼ自分用のメモ状態)。 前回の記事はこちら↓↓ mihiromer.hatenablog.com 4「キクラデス諸島の偶像」 「そうなんだ、説明するにも言葉がないんだ」「少なくとも…

非日常への招待状1―コルタサル『遊戯の終わり』

久しぶりの更新になってしまいました。沈黙している間はだいたいコルタサルの短編小説を読みふけっていました。 今回は岩波文庫『遊戯の終わり』というコルタサルの短編集の中で、特に気に入ったものを取り上げて簡単に紹介しようと思います。 遊戯の終わり …

ラテンアメリカ文学へのいざない

「ラテンアメリカ文学」と呼ばれる文学の地域的な枠組みがある。「フランス文学」や「ドイツ文学」「日本文学」という同列の枠組みよりもややマニアックな印象が、少なくとも私にはある(たぶん大学の文学専攻の友人に「ラテンアメリカ文学専攻」の友人やそ…