言葉でできた夢をみた。

海の底からわたしをみつめる眼は、きっといつか沈めてしまったわたし自身の眼なのだろう。(書きながら、勉強中。)

2016-01-16から1日間の記事一覧

膨れ上がっていく夏、あふれこぼれおちる感情―杉本裕孝「花の守」

杉本裕孝「花の守」(文學界新人賞受賞第一作、文學界2016年2月号掲載)を読んだ。 半分夢にでも浸かっているような現が、豊かな比喩表現で膨張していく。「花の守」という雅語から引き出される日本的で、うすい色をした美しさ。その淡さの中に細い髪の毛の…